事件の概要
1995年、大阪市東住吉区の青木惠子さん宅で発生した火災で長女が死亡。火災原因不明のまま、青木さんと内縁の夫・朴龍晧さんによる保険金目当ての放火殺人事件として起訴。この事件も数々の冤罪事件と同様に、自白以外に直接証拠は存在せず、二人は公判開始以来、一貫して無実を主張したが、06年、無期懲役が確定。青木さんは和歌山刑務所、朴さんは大分刑務所に収監された。
09年夏、再審請求審の中で、「ガソリン7.3リットルを床にまき、ターボライターで火を付けた」とする「朴自白」どおりの再現実験がおこなわれた。その結果、自白どおりに風呂釜の種火が付いた状態でガソリンをまき始めると、20秒経過した時点でガソリン蒸気が風呂釜の種火に引火、すぐさま燃え広がり、車庫全体が炎と黒煙につつまれ、ガソリンをまいた人も大やけどを負うことになり、「朴自白」での犯行は「科学的に不可能である」と証明された。
2012年3月7日、大阪地方裁判所第15刑事部は、「新再現実験」の証拠価値を認め、確定判決の有罪認定に合理的疑いが生じるとして再審開始を決定。2015年10月23日、大阪高裁も再審を認め、検察が特別抗告を断念。再審開始決定が確定した。
再審裁判で2016年8月10日、大阪地裁が無罪判決を出し、検察は控訴権を放棄。即日確定した。
青木さんは、同年12月、「一連の捜査の問題点を浮き彫りにしたい」と、警察・検察を相手に国家賠償を求めて提訴した。現在大阪地裁。
守る会の連絡先/署名等
【連絡先】
〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋1-13-15 大阪グリーン会館
「日本国民救援会大阪府本部」・「東住吉冤罪事件=青木国賠訴訟を支援する会」
電話 06-6354-7215
【署名】
(大阪地裁宛て)青木国賠訴訟の公正判決を求める要請書